火曜日の午後の母は、私と久々に会うため、いつも以上におしゃべりになります。
その話の大概は、週末に起きた父との些細なもめごと。
今日も虫の居所の悪い母の話に聞いたフリをしながら、その夜のクラスのネタ探しをしてました。
そうか。そういえば、「虫の居所が悪い」の”虫”って何だ?
ことわざ慣用句辞典を開くと、
「腹の虫が収まらない」「虫酸が走る」「虫がいい」「本の虫」などなど
私たちの肉体には、どうやら虫が宿っているように思える、言葉の数々が出てきます。
弱虫、泣き虫もそうか。
虫って何だよ??
家族4人でと思って買ってきたけど、母が二つ食べてしまった...苦笑
道教の言い伝えにも、体に潜む虫の話がありました。
人間の体に宿る三尸虫(さんしちゅう)という虫が、庚申の日の夜に
体の主人が寝ている間に神様を訪れて、日頃の主人の悪態を報告しに行き
「あいつの寿命を縮めてほしい、そうすれば僕らは自由になれるんだ!」と懇願しに行くという...。
それを恐れた人間たちは、庚申の日の夜は一睡もせずお経を読んだり、眠気を覚ますために夜通し太鼓を叩いて宴をもうけたとか。
この近くだと、巣鴨にある庚申塚が、その信仰に基づいて建てられたものだそう。
虫の居所が悪い母のおかげで、ちょっとした雑学を手に入れました。
ついでに「庚申の日」っていつだ?と調べたら、なんとそれが今日、6月7日だというからビックリ。まさに”虫の知らせ”。
サンキュー、虫!
ぜひ虫とは仲良く暮らしてきましょ...w