「彼女」の話。空席待ちのお客様へのご案内、スピードを上げていきます。

 

 

過去におふたりほど、「介護」という明確な理由を添えて

休会をお申し出された方がいました。

 

当時の私としては、親は自活していましたので正直他人ごと。

束の間のヨガの時間も取れない、介護とそれに伴うご本人の悩みや苦労に

寄り添う術などありませんでした。

 

「本当はヨガをすると嫌なことも全部忘れられるの。でも今は、母との暮らしを整えたい。」

 

隣の町から歩いて通ってきてくれていたお客様が、

暗い夜道をまた歩いて帰られる際、最後に言い残した言葉。

目を離すと砂糖を一袋食べてしまうという母上と、丁寧な暮らしを選ばれた。

 

今私が一番会いたい人は貴女なのかも知れない。

事情を背負いながらも、底抜けの笑顔を見せてくれていた

貴女の最後の言葉が、この孤独を慰めてくれています。

 

 

 

感染症法上5類に移行する話が出始めた頃から

「クラスの数は元に戻しますか?」というご質問をいただくのですが

現状、ごめんなさいとしか言えません。

年間約10万人が、介護を理由に離職するというのも納得で

プライベートの約束すら、曖昧な返事しかできなくなりました。

 

「明日ご飯食べにいける?」

「うーん、わかんない。」みたいな。

 

 

昨年の11月、私がコロナ感染でお休みをいただいていた間、

4ヶ月待ちで体験予約をされていた方がいました。

事情を言って翌月に予約を振り替えていただいたところ

別の事情で再度お断りをする最悪な事態に。

 

確か「彼女」が転倒して頭を強打し、救急外来に駆け込んだ日だと思います。

 

あれから何回、急遽外来に出向いたかの記憶もまばらで

今年に入って「彼女」はすでに4ヶ所を骨折しました。

 

 

その時のお客様は情に溢れた方で、快く承諾してくださいましたが、

度々休講とすることや「夜のクラスまでに診察終わるかな...」などと病院でソワソワする日も多く

ご新規のお客様との約束は、空席が生じようとも、とても慎重にならざるを得ませんでした。

 

5類移行に伴い、少しずつですがクラスの定員制限を緩和することとしました。

それにより、空席待ちをしてくださっている皆さまへのご案内も

ややスピードアップできることと思います。

 

 

長らくお待たせしてしまっていますお客様には、ご案内を送るのも心苦しいのですが

Manawa Houseをお選びいただけるようでございましたら、

クラスに足を運んでくださいましたら幸甚です。

 

 

そしてクラス中に「彼女」のドーン!という転倒音が

響き渡ることがありますこともご了承ください。