
秋雨前線と台風が重なった10月の異常な長雨。やっとスカッと晴れてくれました。
雨が苦手な私の感覚でものを言うと
「こんな寒い雨の日に、誰がヨガなんかしに来るのかな。」と
お客さまのご来店に期待をしない日が続きました。
けれど裏切ってくれるお客さまたち。
いくつかのクラスで
「雨は嫌いじゃないんですか?」と心の底からの疑問をぶつけさせていただきました。
意外にも帰って来る答えが、「嫌いじゃない、むしろ好き」。
そうなんだ、だから来てくれるんだ!と愚かな質問をしたことに恥ずかしくなりました。
それでも"好き"と応える人たちの、その理由が知りたくて「なんでですか!?」とさらに陳腐な問いを投げます。
・雨のドライブが好き。フロントライトやテールランプが滲んでみえるのがキレイ(へ~!)
・雨に打たれるのが好き。植物みたいに潤ってる~ってなる(へ~!)
・レインブーツを履くのが好き。水溜りがあると、無敵!って思える(それはなんとなくわかる!)
そして。
・目を閉じて雨の音を聞いていると、たくさんの人が拍手をしてくれているように感じる
(言ってみたい!なんという感性の持ち主なんだろう…)
この「雨が好き」と言った人たちの言葉を聞いていると、その方たちは少なからず、雨の日を体験し、感じようとしています。
私といったら部屋でこもり、ただ鬱陶しい顔して「雨嫌い」とわざわざ呟くだけ。
”食わず嫌い”と同じで、雨の良さや楽しさは、雨を感じようとしないとわかるはずもありません。

最近、苦手な胸椎バックベンドの練習を、とにかく回数を重ねようとトライしています。
ブジャンガアーサナが特に苦手。好きではない、というのがのが正直なところです。
けれど、ブジャンガアーサナが好きだ!という人もいて、少ながらずその人は、ブジャンガの練習をたくさんしているはずです。
私にも好きなアーサナはたくさんあって、少なからずそのアーサナは、たくさん練習している!といい切れるほど向き合った回数は多いです。
苦手、嫌いとただ言って放置しているもの、他にはないか。
料理、掃除、勉強、運動、読書、早寝早起き…
どれもその良さや楽しさは、やった人しかわかりません。
一丁前にしかめっ面で嘆く前に、苦手と向き合った数を振り返ってみたいと思います。

実はこの秋、パタゴニアで雨を弾いてくれるウィンドブレーカーを買っていました。寒さも跳ね返してくれるので、重宝しています。
「雨が好き!」と言った人たちに憧れて、実は結構外に飛び出したこの10月。
雨風が過ぎるのをただ待つよりも、雨風の中で踊る楽しさを見つけられるほうが、人生はずっとお得になるはずです。